社労士のホームページを作るとき、「よくある質問」は最後に追加する補足的なページになりがちです。
「相談料はいくらですか」
「オンライン相談はできますか」
「対応地域はどこですか」
といった一般的な質問をいくつか掲載して終わるケースも多いと思います。
もちろん、こうした質問も必要です。ただ、専門サイトでは「よくある質問」をもう少し積極的に活用できます。
ホームページを見ている相談者は、サービス内容を読んですぐに問い合わせるとは限りません。
たとえば障害年金なら、「働いていても相談できるのか」「初診日が分からなくても相談してよいのか」。
労務管理なら、「まだ従業員が数人しかいないが相談してよいのか」「就業規則を作るほどではないと思うが、労務管理に不安がある」。
退職金制度なら、「制度を導入するか決めていない段階でも相談できるのか」「現在の制度を見てもらうだけでもよいのか」。
このように、問い合わせの一歩手前には、その専門分野ならではの小さな疑問や迷いがあります。
こうした不安に答えるのが、専門サイトの「よくある質問」の大切な役割です。
質問を考えるときも、制度について説明したいことから作るのではなく、実際の相談場面を思い浮かべてみるとよいでしょう。
これまで相談者から何度も聞かれたこと。
電話やメールで最初に確認されること。
相談を受ける前に説明しておいた方がよいこと。
こうした内容を書き出していくと、その事務所ならではのFAQができます。
また、FAQには専門性を伝える役割もあります。
「できます」「できません」だけで終わらせず、「状況によって確認するポイントが異なるため、まず○○を確認します」と少し説明を加えることで、どのような視点で相談に対応しているのかが伝わります。
反対に、質問を増やしすぎる必要はありません。
制度について詳しく説明したい内容は、独立したページにした方が読みやすい場合があります。FAQはあくまで、相談者が問い合わせる前に感じやすい疑問を解消する場所と考えると整理しやすくなります。
ホームページを作る側から見ると、FAQは小さなページかもしれません。
しかし相談者にとっては、「こんなことを相談してもよいのだろうか」という最後の迷いを解消してくれるページになることがあります。
よくある質問を作るときは、質問の数を増やすことから始めるのではなく、まず「相談者が問い合わせる直前に何を不安に感じるのか」を整理する。
そこから考えることで、専門サイトらしいFAQに近づいていくと思います。