プロフィールページは「経歴」だけでなく「相談への向き合い方」を伝える

社労士の専門サイトでは、サービス内容や料金、相談の流れを丁寧に説明していても、担当する社労士については、氏名と資格、経歴だけということがあります。

もちろん、資格や経歴は大切な情報です。しかし、相談を検討している人が知りたいのは、それだけではないかもしれません。

「どんな人が話を聞いてくれるのだろう」「自分の事情を理解してもらえるだろうか」。特に、障害年金やハラスメント、労務トラブルなど、個人的な事情を話す必要がある相談では、担当者の人柄や相談への向き合い方も判断材料になります。

そこで、専門サイトのプロフィールには、略歴に加えて「なぜその分野に取り組んでいるのか」「相談を受けるときに何を大切にしているのか」を、自分の言葉で書いてみるとよいと思います。

たとえば、退職金制度を専門とするなら、制度の種類を説明するだけでなく、企業の規模や将来の負担、従業員への伝わり方まで考えて支援していること。学校法人の労務管理なら、一般企業とは異なる学校現場の事情を踏まえ、制度と実際の運用の両方を大切にしていること。

こうした文章があると、単なる資格の紹介から、仕事への姿勢が伝わるプロフィールに変わります。

ただし、立派な理念を掲げようとして、抽象的な表現ばかりになることには注意が必要です。

「誠実に対応します」「親身に寄り添います」という言葉は悪くありませんが、それだけでは他の事務所との違いが見えにくいものです。

「初回相談では結論を急がず、まず状況を整理します」「専門用語を使うときは、できるだけ分かりやすく説明します」など、実際に心がけている行動を示す方が、読む人は相談の場面を想像しやすくなります。

また、プロフィール写真を掲載する場合も、必ずしも堅い印象にする必要はありません。専門分野や相談者に合わせて、清潔感や話しかけやすさが伝わる写真を選ぶことが大切です。

一方、過度な自己アピールや、裏付けのない「地域No.1」といった表現は避けたいところです。専門性は、大きな言葉で主張するより、具体的な経験や考え方を積み重ねて伝える方が自然です。

プロフィールページを作るときは、まず経歴を長く書くのではなく、「誰に、どのような姿勢で相談に向き合っているのか」を整理する。

そのうえで資格や経験を添えていくと、相談者が安心して一歩を踏み出すためのページになると思います。