トップページの最初の画面で、何を伝えるべきか

社会保険労務士のホームページを作るとき、トップページのデザインに力を入れる方は多いと思います。

大きな写真を配置したり、印象的なキャッチコピーを考えたり、事務所の雰囲気が伝わる色や書体を選んだり。こうした工夫は、サイトの第一印象を整えるうえで大切です。

ただ、専門サイトでは、見た目の印象と同じくらい重要なことがあります。

それは、ページを開いた人が「自分に関係のあるサイトだ」とすぐに判断できることです。

たとえば、トップページに「企業の未来を支えるパートナー」「人と企業の成長をサポートします」といったキャッチコピーを掲載したとします。

どちらも前向きで、社労士事務所らしい表現です。しかし、この言葉だけでは、どのような相談に対応しているのかが分かりません。

一方、「学校法人の労務管理と教職員の働き方改革を支援」「中小企業の退職金制度づくりと見直しをサポート」と書かれていれば、対象となる人にはサイトの目的が伝わりやすくなります。

専門サイトでは、すべての人に好印象を持ってもらうことよりも、相談してほしい人に必要な情報を届けることが大切です。

そのため、トップページの最初の画面では、次の3つを意識するとよいと思います。

まず、「誰に向けたサイトなのか」。

次に、「どのような課題に対応しているのか」。

そして、「どのような支援を受けられるのか」。

この3つが伝われば、訪問者は自分に関係するサイトかどうかを判断しやすくなります。

また、キャッチコピーだけですべてを説明する必要はありません。

短いキャッチコピーの下に、対象となる相談者や支援内容を具体的に説明する文章を添える方法もあります。

たとえば「働く現場に、よりよい仕組みを。」というキャッチコピーを使うなら、その下に「学校法人を対象に、教職員の労務管理や働き方改革、職場環境の整備を支援します」と補足することで、抽象的な言葉と具体的なサービスを結びつけられます。

もちろん、写真やデザインも重要です。

ただし、写真が大きすぎて必要な情報が画面の下に隠れてしまったり、文字が背景に埋もれて読みにくくなったりしては、せっかくの専門性が伝わりません。

特にスマートフォンでは、一度に表示される情報が限られます。パソコンで美しく見えていても、スマートフォンでは何のサイトなのか分かりにくいことがあります。

トップページを作るときは、まずデザインを決めるのではなく、「最初に訪れた人に、何を理解してもらいたいのか」を整理する。

そのうえで、キャッチコピー、説明文、写真、問い合わせへの導線を考えていくことが、専門性の伝わるトップページづくりにつながると思います。